「1/4の奇跡」問題

あるとき知った山元加津子氏とその周辺に関する考察。 (この手の話題が嫌いな人はスルー推奨)

2012.12.04

「4分の1の奇跡」「白雪姫プロジェクト」関係のコメントはこちらにお願いします(2013/3追記)

「1/4の奇跡」問題について のコメント欄が大変な盛況(このブログ内では)で、29個も付いてしまいました。(自分の発言含)

 
箇条書きすると次のようなコメントがありました。

 ●國學院大學の柴田氏のコミュニケーションと称するものの稚拙さ(※2013/3の追記参照のこと)
 ●「白雪姫プロジェクト」に存在するリスク
 ●患者さんの婚約者と偽ったブログの存在(今はないようです)
 ●山元氏の信奉者の方からのコメント など
 
これらの続きは、こちらのコメント欄にお願いします。

 
ただ、私は山元氏のブログをほとんど読んでいません。
また、医学の知識も乏しい素人ですから、一般論ならともかく、具体的な治療方法に対する是非を論ずる知識もありません。
そこで、皆様からの情報提供の場として、コメント欄は開放しますが、私からそれについての具体的な返事をするのは差し控えようと思います。

ふがいない管理人で申し訳在りませんが、よろしくお願いします。

 
また、山元加津子氏の記事に関心を持つ人は、「1/4の奇跡」問題カテゴリーしか閲覧されないことが多いのですが、「C型肝炎のあやしげな治療について」2012/3/31で、
 ・素人が宣伝する治療方法の危険性
 ・現在の医療の不信感から「とんでもな世界」に足を踏み入れる人
について言及しています。

オーバーラップする部分も少なからずありますので、こちらもお読みいただければ嬉しいです。

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個人的にはですね、信奉者さんの「綾香」さんが気になってます。

これについては、なかなか文章をまとめれないので、後日(数年後になるかも?)、改めて書こうと思います。
(もし、すっかり忘れてしまったなら、ごめんなさい。)

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(2012/12/10追記)

「白雪姫プロジェクト」のことはあまりよく分からないんですが、検索すると、異様なまでに感動、賛同の方が多く、少し奇異に感じましたので、タイトルに「白雪姫プロジェクト」を加えました。

今まで放置されがちであった植物状態の患者さんが、ある看護方法によって回復するなら、それはとてもすばらしいことだと思いますし、是非勧めていただきたいと思います。

だけど、本当にその看護方法が効果があるとの因果関係を立証するのは、かなりのデータを取る必要があります。エビデンスと言われるものです。

「そんなの関係ない!」「効果があったから効果があるの!」という感情を持たれた方は、ちょっと立ち止まってください。
感情は「動機付け」にはなりますが、冷静な判断には「邪魔」なものです。

感情を排した客観的事実の認識、判断こそ、私たち人間が手に入れたすばらしいものです。
その冷静な判断こそ、本当に患者さんを救うものです。
そうやって、科学や医学は発展してきました。
 
(最近読んだ、世にも奇妙な人体実験の歴史にも、効果がある薬とニセ薬を判別する方法について少し触れてありました。ご興味のある方は、どうぞ。 アマゾンへのリンクです)

しかし、ほんの数分探しただけでは、「白雪姫プロジェクト」に効果があるという根拠(あるいは根拠が存在すると思われる痕跡)を見つけることが出来ませんでした。
もちろん、探し方が悪いというのは十分ありうることです。(数分しか探してませんから)

自分にはその根拠を判断するほどの力が無いのは事実ですが、効果があるとの根拠をご存知の方は、こちらのコメントに書き込んでいただけないでしょうか。よろしくお願いします。
私にはきちんとした判断が出来なくても、なんとなくあっていそう、間違っていそう、位ならわかるかもしれません。また、「白雪姫プロジェクト」に興味がある人が、その示された根拠を、わかる人に示して助言を求めることも出来ます。

何故疑っているかと言いますと、次の理由によります。

1. そもそもの始めに嘘が存在すること。(成りすましや変なスキャニング)
2. 大変申し訳ないのですが、今までのいろんな著書から科学的考察が苦手だろうと判断される方が中心になって活動されていること。(私が中心になってある治療方法を提唱しても相手にされないのと同じってやつです)
3. 船井氏に連なる方々であること。(変な人、多いです。まともな治療法なら、船井氏から離れた方がいい。)

 
あと、その「白雪姫プロジェクト」のことがよくわからないので、知っている方にお聞きしたいのですが、ドーマン法と似ているところありますか?

のりまきさんから、2009.09.03に頂いたコメントでは、「山元氏はドーマン法を安易に薦めている」旨があるのですが、「白雪姫プロジェクト」≒「ドーマン法」でしょうか?

ドーマン法については、こちらによりますと、患者さんの周りの方々に大変な負担を強いる上に、根拠がないものだと書かれています。

「白雪姫プロジェクト」と「ドーマン法」がぜんぜん違うものでしたら、こちらの思い過ごしです。すみません。

 
(2012/12/17追記です。
白雪姫プロジェクトの"エビデンス"以前に、そもそものノウハウ自体が、「存在しない」という可能性がありそうな?)
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えと、、、こんなブログを見つけたのですが、、、
キネシオロジーという用語があってですね、それを調べると、、、
http://homepage2.nifty.com/f-style/Kinesiology.htm

>●キネシオロジーとは
> 私たちの身体のある筋肉が、精神的なストレスに反応して緩んでしまうという特性を利用し、それらの筋肉の反射を調べながら、様々な療法を使い分けながら心身の不調を解消していく総合療法です。本人が意識的に知らなくても、身体に聞くことで適切な手法を施すことが可能になります。O-リングもキネシオロジーと同じ原理を用いています。

 
きゃ~~、、、や~~め~~て~~。
Oリング、オーリング!

オーリングっていうと、これです。

http://homepage2.nifty.com/tahara~d-c/hobby3.htm
>Oリング・テストとは我々自身の身体を使って検査する方法で、特に道具も必要とせず、すぐその場で、良いものか、悪い物かを判断できるのです。

有名なNATROMの日記から。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090204
>原理は「こっくりさん」と同じと思われる。「確認された」「明らかとなった」とあるが、科学的に認められているわけではなく、支持者たちが勝手に言っている状況である。

 
大丈夫なんですか?

それは、もろ、ヘンテコリンな世界で、
「私がこう考えているから、あなたもこう考えている」という思い込みの世界で、
 

 気を使っていた自分がばかばかしくなる代物なんですが。。。。


それとも、上の見つけたブログの人が、取り込まれやすい方なだけですか?

 
法政大学院の学生の方も、「応援」しているらしいけれど、考え直したほうが良いですよ~。
少なくとも距離を置くべき!

世の中には、変な人がいっぱいいます。
これを気に、「良い事を言っている人の言うことが必ずしも正しいとは限らない」ということを学習していただきたいです。
取り込まれないように。

(2012/12/10追記ここまで)

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(2012/12/28追記)

このブログのカテゴリーを整理しましたが、こちらも参考になるのではないかと思いましたので、情報の提供です。

自分の信じていた世界の批判を読んで、頭が混乱している方の参考になれば幸いです。

カテゴリー 「へんなものみつけた(悪趣味系)」

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2013年3月に北日本新聞にて、今まで意識が失われていると思われていた人とコミュニケーションが取れるといった趣旨の短期連載がありました。

そこには、柴田先生の役割も記してありました。

「新聞といった伝聞だからよくわからんなあ」と思いましたが、振り返れば、私の柴田先生に対する疑いも、山元加津子さんの文章等からの類推です。

そこから考えると、
●柴田先生の手法はきちんとしているが山元加津子さんの文章がおかしかった or
●柴田先生の手法は、きちんとしているときもあれば間違っているときもある
のどちらかなのだと思います。

きちんとした論文を読めるわけでも、検証できるわけでもありませんので、柴田先生についての評価は差し控えようと思います。

また、宮田さんがホントに回復しているのか?と、かなり疑っていましたが、考えすぎ、杞憂であったようです。
その宣伝者とその付き人と称しておられる方が、宗教的であるのは懸念材料ではありますが。

以上、追記でした。 

追記に追記を重ねて、ずいぶん読みにくいエントリーになってすみません。
2013/3/28

2010.06.10

「障害者になってよかった"ありがとう"」なんて言葉は、くそ食らえっ (1/4の奇跡)

2009.07.18 天羽氏から頂いていた文章 のつづき

ざっと簡単に情報提供です。


ツィッターに、マキノ出版 『安心』編集部さんの、「1/4の奇跡」についてのアカウントが出来たようです。


そこの自己紹介によると、
「養護学校教諭の山元加津子先生が語る「本当のこと」。世界一わかりやすい、泣ける生命科学の本です。」とありますが、情緒の世界と科学の世界を混同しており、情緒のを織り成す文学や、主義主張を排除して構築する科学の世界の双方に大変失礼ではないかと思うのですよ。

また、真摯に障害者教育をしていらっしゃる方々にとっても、正しくない情報(デマ)が流れるのもマイナスでしょう。その本がどれだけ影響があるものなのかはよくわかりませんが、小さいことを祈ります。


ツイッターのアカウントをもっていらっしゃらない方でも、見ることは出来ますので、ご興味のある方はどうぞ。
http://twitter.com/1over4


個人的には、とても純真に感動していらっしゃる方々のコメントを拝見するにつけ、申し訳ないのですが、頭がグラグラすると同時に、大変悲しくなってしまうのです。

生きていくうえでは、もう少し疑うことも必要で、自分の好みで判断するのではなく、冷静に判断し、より確からしい情報を取捨選択するということは、とても大切であると考えています。


以上、あっちにひっかかり、こっちにひっかかりしながら生きている人間からの感想でした。

(マキノ出版さん、ガーデニングの雑誌は好きでした。でも、、、「ゆほびか」はついていけませ~ん!! 読者層を舐めてんですか!? あれは!!)

 

----- 2010/10/25 追記 --------

1/4の奇跡[DVD付き] (マキノ出版ムック) のアマゾンコムのレビューに、批判意見がありました。

そこにはこう書いてあります。


>脚に障害をもつ友人に読んでもらった。
>「毎日、脚の痛みに耐え、歩けるだけでもマシと感謝しているのに、障害者はこの世の中に必要という著者は正気なのか。障害者の気持ちを分かっていない」と激怒していた。


このレビューを読んで、わたしも怒っていたのだと気が付きました。
そう、「障害者になってよかった ありがとう」 という言葉に。

例えば私は障害者ではありませんが、喘息があります。
今でこそ、良い薬があってほとんど発作に苦しみませんが、「発作になってよかった。ありがとう。」なんて思えません。
確かに、息の出来ない苦しみを知るからこそ知った喜びというものはあります。それは、「普通に息が出来ること」

そんな当たり前のものが、とても幸せに感じられることがあります。

でもそれは、あくまでも「普通の状態」に対しての感謝であって、「苦しい状態」に対しての感謝ではありません。

「運悪くして、障害をもってしまった人たちが、
そうやって自分の心を慰めるのはよいとしても
(1/4の奇跡の映画では感謝している障害者がいました)、
そんな誤魔化しを、
正常な認識を麻痺させるようなことを、
あたかも正論として広めるなよ」
と、
憤っていたのだと。


困るからこそ、嫌だからこそ、助け合ったり、少しでも良くしようともがくんだ。
「障害者になってよかった"ありがとう"」なんて言葉は、くそ食らえっ、です。

(この問題に対して感情的にするのは、このエントリーのみということでお目こぼしを。自戒含む。)


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(2011/7/15追記)
あいも変わらず、「四分の一の奇跡」関係の閲覧が多いようです。
それで、ひさしぶりに自分の記事を読み直していたのですが、タイトルがあまりふさわしいものではありませんでしたので、このエントリーの中心の主張に変更しました。

2009.07.18

天羽氏から頂いていた文章

2009.07.17 「1/4の奇跡」問題について の続き

  

自分の子どもの通っている学校にて、「1/4の奇跡」が上映されようとしていた際、山形大学の天羽氏(apjさん)にお願いして書いていただいた文章があります。

結局、上映しようとされていた人が思い直され上映は中止になりましたので(その真の理由はお聞きすることができませんでした。願わくば、我に返られて反省されたためでありますよう。)、この文章は使用しなかったのですが、この度、ブログでの掲載を許可していただきましたので、ご紹介いたします。

("引用ここから"等の補足は、私がつけました)

  

------以下、天羽氏の文章です--------

  

「1/4の奇跡」について
山形大学理学部 物質生命化学科 天羽優子


 山形大学の天羽と申します。元々の専門は物理学ですが、大学では、共通教育で「科学リテラシー」という講義を担当しており、ニセ科学に欺されないためにどういう考え方をすべきかについて教えています。ニセ科学とは、科学を装っているが実は科学ではない言説のことです。


 たとえば、数年前から「マイナスイオン」グッズが出回っています。最近では下火になりましたが、大手家電メーカーまでマイナスイオン機能を搭載したエアコンを売っていて、一時期は、マイナスイオン機能無しの製品が手に入らない状態でした。しかし、きちんと調べてみると「マイナスイオンは体に良い」という説自体に科学的根拠が無いことがわかります。少なくとも、わざわざ発生装置を作ってとりつけるに見合った効果は、何も確認されていませんでした。流行の原因は、一部のバラエティ番組と事象専門家が「マイナスイオンは体に良い」というデマを流し、それに乗っかっていろんな会社が商品を作ったというのが真相です。


 このように科学っぽいけど真実ではないというものは、商品の宣伝の中に意外に多く、気を付けていないと欺されてしまいます。講義では、どんなことに気を付ければ欺されないか、そのために必要な科学的な考え方とは何か、ということを、理科の復習から始めて解説しています。


 欺されないためには、ちょっと見ただけでは良さそうな話でも、疑いを持ち、合理的な考え方で取り扱う必要があるということを、学生達に伝えたいと思っています。


さて、このような考え方に立って、「1/4 の奇跡」について調べてみました。いろいろ調べた限りでは、学校で見るには問題が多いと思います。


まず、書籍版の「本当のことだから」には、村上和雄という人が登場しているようですね。
読まれた方が一部引用しておられるので、孫引きしておきます。


 http://www.icpe.or.jp/blog/2007/08/post 201.html (現在リンク切)


**引用ここから**


「障害者」とは、一体、何を表すのか。「大きな力」を感じることのできる人が普通であるならば、それを感じることのできない自分こそが障害者なのではないかと感じずにはいられません。
この本の中で、度々登場するのが、遺伝子の解読で有名な「村上和雄」さん。村上さんは、山元先生の「大きな力」のことを、「サムシンググレート」と言っています。
あらゆる生命体の基(設計図)になっている遺伝子、DNA は、一体誰が書いたものなのか。それは偶然にできたものと説明するには、あまりにも精密、精巧にできているものであり、「サムシンググレート」がつくったとしか言いようがない。


**引用ここまで**

 

村上氏のいう「サムシンググレート」というのは、宗教的な意味を持っています。
しかも、まともな宗教ではなく、進化論を否定する創造論の1つに登場します。


本来なら、DNA の設計がなぜ今の形であるかということは、科学としてきちんと解明しなければならないテーマであるのに、神が作ったということにして、安易な方に逃げていることは良くないことです。しかも、その際の論理が「○○は科学で未解明だから××は正しい」という形をとっています。「遺伝子が、目的あるデザインで作られたと考えないと説明できない」といった言説は、真面目に解明しようとすることから逃げているに過ぎません。この言説から生まれるものは何もないのです。


もっと問題なのは、インテリジェント・デザインを支持する立場からは、「道徳的理由」で進化論を否定する間違った言説がでてきているということです。サルと人が共通の祖先だということが、人間の尊厳を損なうというのが彼らの主張です。


しかし、人間の尊厳というものは、そもそも科学的根拠をもって立証するようなものではありません。人は誰でも生まれながらにして、人間の尊厳を持っており、それを現実のものにするための様々な奪うことのできない権利を持っているのです。
「サムシンググレート」などというものに頼って、障害者を神聖化することは、障害者を逆に冒涜するものではないでしょうか。障害者にも健常者にも等しく人間の尊厳があるということをいうには、科学モドキは一切不要です。


 村上和雄氏の講演を聴いた方のコメントが、
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/ kikuchi/weblog/index.php?UID=1141378085
にあります。書いたのは、京都女子大学教授の小波さんです。

 

**引用ここから**

 村上和雄の話を見つけたので,数年前に彼のかなり長い講演と,その後の雑談の席で聞いた印象を。断っておきますが,村上氏の業績や人物については,私はそれまでまったく無知でしたから,それ以前の先入主は持っていませんでした。

 彼は糖尿病の遺伝子を発見した人で,その研究のプロセスについての話は実に面白かった。ある意味これは当然の話で,大きな成果に至るまでの細部にわたる話を克明に拝聴するというのは,理解できるレベルでなされる限り,大きな物語として素直に感動できるものです。

 しかし,彼が遺伝子のスイッチのオン・オフを心の持ち方で左右できるという話を始めたとたんに,話は具体性を欠いてきました。そして,彼が思いついた仮説について熱く語るというモードになったのです。実はこの種の体験は昔,東北大の生化学の教授の最終講義でもしたことがあり,それなりに大物であった田宮信男が,研究生活のあれこれの話から,「新しい進化論」を提唱しだした瞬間に空気がなんだかゆるくなったということがあります。ちょうどそれを思い出しましたね。

 ところが,村上氏の話の後半のほうに,そのとき聞いていた同僚は感動した人が多かったらしい。後の雑談でしきりにそのあたりを誉めそやすのです。つまりは人生訓に感動したみたいなのです。

 村上氏が提示した人生訓というのは「明るい前向きな心構えで生きていけば,健康を保って生きられますよ」という,それなりにまっとうなものではあるのです。医学的な観点から見ても,心理状態の影響を強く受ける臓器も多いのだから一定の根拠はあると思います。しかし,一点突破の「心が遺伝子のスイッチオンオフ」というところに求めるのは,そう思い込むのはいいが,仮説であるという「引いた心構え」は絶対に必要なのです。熱く語りだした瞬間から,それは思い込みになってしまう。あげくに科学とは相容れない方向に逸脱してしまう可能性が出てくるかも。

 村上氏の思い込みの根源をたどると,彼が天理教の熱心な信者であって広告塔にもなっているというあたりに求められるのかもしれませんね。天理の「陽気ぐらし」という中心教義を彼は「科学的に」追っているのではないでしょうか。

**引用ここまで**

 

 村上和雄氏は、サトルエネルギー研究会が主催する、「波動ルネッサンス2002」で講演を行いました。
http://www.subtle-eng.com/sympo 2002.html (現在リンク切)


この「波動」は私たちが通常目にする水の波のような自然現象ではなく、私たちの知っている科学とは関係のない何かです。主に、悪徳商法の商材を売りつけるのに使われています。最近では、「波動」を転写した水を飲むと病気が治ると言って、波動転写装置を売っていた会社が業務停止処分を受け、被害者が集団提訴を行いました。


人生訓だけを語るのならばかまわないのですが、人生訓に科学の裏付けを求める姿勢は根本的に間違っています。人間がいかに生きるべきかと言う問いには、科学は答えることができません。無理に、人生訓や人の生き方に科学の裏付けを求めようとすると、「波動」のような、科学っぽい言葉を使ったインチキにはまってしまうことになります。


「1/4 の奇跡」のウェブサイトに掲載されたストーリーを見ても、「いい話」ゆえの危うさがあります。
http://www.yonbunnoichi.net/sakuhin/story/


○「生まれた時に着ていた、ピンクの産着が肌にあたって痛かった」と、赤ん坊の時の記憶を持つ子ども。
○季節の変わり目や言語を色で見る子ども。
○子ども達には、様々な情報が流れ込むという。
かっこちゃんは、そんな子ども達と接して、子ども達は何か「本当のことを知っているのではないか」と感じる。


 子供を見て何を感じるかは自由ですし、おそらく子供達のためを思ってあれこれ考えておられることもわかります。しかし、「感じたこと」は、主観に始まり主観に終わるものです。


**引用ここから**


かっこちゃんはある日、友人であるペルーの天野博物館の理事長、阪根博さんにこう言った。
「私、インカ帝国の謎がわかるよ。」と。
阪根さんはインカのことを数十年、研究しているが、謎はわからないといつも話していた。 かっこちゃんは、自然や宇宙の声を聞き、地球の命と一体になって生きていたインカの人の不思議な力と、学校の子ども達に共通点を感じたのだ。


**引用ここまで**

 

かっこちゃんは無邪気に発言したのでしょうけど、地道に研究を積み重ねている人の努力を真っ向から否定する内容になっています。「感じる」だけでは、物事は解決しません。必要なのは、現実に向き合う心と努力です。学校では、情緒だけでものごとは解決しないということを教えるべきです。感じればそれでいい、と、努力を無にする内容を正面から肯定するのは、教育としてもまずいです。


さらに、「感じた」からそれでいいのだ、ということを足場にして、命の大切さに結びつけるのは、むしろ危ういと思います。別のことを、もっと言えば悪いことを「感じた」ら、それでだけ別の結論に向かいかねません。感じようが感じるまいが、そんなこととは無関係に命は尊いということを、科学ではなく感性でもなく、人の知恵の積み重ねとして教えないといけないのではないでしょうか。


 山元加津子と仲間たちのページ「たんぽぽの仲間たち」のサイトも、そのまま手放しで受け入れる前に、考えなければならない問題を含んでいます。


 山元さんの善意を疑うわけではありませんし、否定するつもりもありません。
難病を患った子供達は、不運だと思うし、皆で手を差しのべなければならないことも確かです。


 問題は、その理由付けの部分です。山元氏は、「障害者に何か特別な力がある」とか、雪絵ちゃんの言葉を引用して「人が大切であることは科学的に証明されている」といったことに共感しているようです。しかし、それは違う。繰り返しますが、人の尊厳は科学とは関係がありません。人が大切であることを言うのに、科学に頼ってはいけないのです。科学に頼って人の大切さを立証しようとすると、必然的に人の価値が科学で決められるということを認めるしかなくなりますが、この考え方の行き着いた先はホロコーストでした。


人が大事であることをいうために、障害や難病に過剰な意味を持たせる必要もありません。障害があってもなくても、人には等しく人の尊厳というものがあるということ、人は誰でも不完全であるが故に支え合って生きていくのだということを、正面から伝えることこそが必要なのではないでしょうか。


------以上、天羽氏の文章でした--------


尚、この文章(PDFファイル)は、2008/6/20 に頂いております。


 
2010.06.10 マキノ出版の 『1/4の奇跡』公式アカウント(ツイッター) にも関連記事があります。

2009.07.17

「1/4の奇跡」問題について

以前に書いた関連記事はこちら("日本はオカルト大国なのか"2008.10.25)

 

最近、「山元加津子 オカルト」「山元加津子 変」「1/4の奇跡 学校上映 問題」のような検索語句で、当ブログを閲覧される方がいらっしゃるようです。もしかすると、1年ほど前に私が体験したのと同じような状況の方がいらっしゃるのかもしれませんので、簡単ではありますが情報を提供いたします。

本来ならもっと突っ込んで書きたいのは山々なのですが、時間の都合上、羅列的になっています。すみません。

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山元加津子氏の信奉者のブログか何かを読んだ記憶では、山元加津子氏の著書はどうやら信奉者の方の手によって各都道府県の図書館に寄贈されているようですので、彼女の主義主張に触れることは比較的容易に出来ます。

ただ、言っては申し訳ないのですが、妄想が連想ゲームのように繋がって文章が進んでいきますので、理解は容易ではありません。

(ネットでは、山元氏のブログの方が早いです。量が多すぎて、迷子になりますが、”空飛ぶ魚”についての記事は、山元氏の論理的思考や客観的判断力を考える上での材料としては適しているかと思います。)


私が読んだ著書は以下の通り。(1冊で気力が萎えました)
「本当のことだから―“いつかのいい日のため”の宇宙の秘密」


この本の中で、山元加津子氏は次のように主張をしています。

●障碍者の中には、空から見てきたように、正方形や遠足の道のりを描ける人がいて、例えば道のりであれば地図に数ミリと違わずぴったりと重なる。(検証写真等はなし)

●古代インカ帝国の日時計の遺跡からはエネルギーが出ていて、山の向こうの石を切り取り、デジタル情報に変換して送ることが出来る。(根拠/そう思ったから)

●コンピュータのグラフィックソフト上で、絵のコピーアンドペースト、拡大縮小が簡単に出来るように、古代インカの人々もそういう技術をもっていて、それでナスカの地上絵は描かれたのだ。

●人々は、インターネットとPCの端末のように繋がっていて、障碍者の方たちは、村上和雄氏の言う「サムシング・グレート」からの情報を受け取れる回路が広いのだ。

(1年ほど前に読んだものですので一部不正確なものもあるかもしれません。確認された方がおられましたらコメントをください。)


また、「1/4の奇跡」との言葉ですが、これも原因と結果を勘違いして捉えているところから付けられています。

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「1/4の奇跡」を学校で上映する問題点について

製作者の意図、山元加津子氏の主義主張の布教といったものなのですが、これをどんなつもりで上映するかでしょう。

もし、宗教と考えているのであれば、少なくとも公立の学校では上映すべきではないでしょう。
宗教ではなく科学的真実であると考えるのであれば、「歴史」「生物学」といった面から誤っていますので、上映すべきではありません。

そして、福祉の面からも彼らの主張は妥当でしょうか。
彼らの主張は、障碍者を大事にすべき理由は「特別な力を持っているから」です。
では、特別な力を持っていない人たちは、大事にしなくても良いのでしょうか。
こんな結論が出てしまいます。


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もし、PTA会や学校の先生が上映しようとしていたら・・・

以下は、私の体験談です。

草の根運動でやろうとしましたが、失敗しました。
まず、「学校やPTAの上のほうで決まったこと」に対して異を唱えることに慣れていません。
それから、残念ですが、「何が変か、どちらが正しいか」について、判断を下せない人も多いのです。(江原氏等のオカルト番組を信じている人も多いですからね)
あと、どうやら養護学校の教員の中には、障害者の中には不思議な力をもっている人がいると本気で思っている方もいるようです。

私の場合、助けになったのは、良識ある学校の先生方でした。
幸いなことに、この「1/4の奇跡」については、「自然科学」だけではなく、「歴史」的にも誤ったことを述べています。その点では、「水からの伝言」より味方は見つけやすいでしょう。
(誰かが変なことをしようとしていても、学校の先生方が一枚岩となって賛成しているわけではなく、変だと気づき、外部の誰かが声を上げてくれるのを待っているかもしれません)

あと、「1/4の奇跡」という映画は、プロの方々が作る映像を見慣れている我々にとっては、とても退屈なものでした。滑舌の悪いナレーションに、葬儀場風の音楽。興味をもってみていた私ですら飽き飽き状態でした。

あれを100分も黙って見ることが出来る児童生徒がいるとは到底思えません。

(はっきり言えば、すっげー詰まんなかったんデスよ。。。
あの映画に感動出来る人の感性が正直信じられないデス。
科学だ、歴史だという前に、あれに感動できるスピリチュアル系?の方との感性の違いの方が、私にはびっくりというか、相互理解に至るまでの絶望的な道のりを感じてしまったのデス。)

面白く演出されると使えない方法ですが、
「退屈だから児童生徒が見ない。児童生徒の貴重な時間はもっと有意義に使えっ」
というのも説得力があるでしょう。

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「四分の一の奇跡」についての批判があるページ

○山形大学理学部 の天羽氏の掲示板
  [26140]からはじまるツリー

○同じく天羽氏のブログ
  むしろ人文系の話題として 2008/06/21(コメントも読むべし)

Yahoo!映画 1/4の奇跡~本当のことだから~ 作品ユーザーレビュー(採点順の一番最後のページ) 

Amazon 1/4の奇跡[DVD付き] (マキノ出版ムック)のカスタマーレビュー ☆1つのもの 

○A-WING::Frog is not Blogの中の記事
  ちょっと止まって、みぎひだり 2009/03/22

○知世(Chise)さんの日記
  視覚的イメージと音、スピリチュアリティと反動政治——扇谷一穂ライブと映画『1/4の奇跡』—— 2010-05-19

○遍照金剛(ブログ)
  1/4の奇跡 善意に潜む恐怖 2010/06/02 


尚、上2つは私絡みです。
他のページをご存知の方はお教えください。(2011/2/15追記)

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尚、このエントリーのコメントには、かなり興味深いものを投稿いただきました。ご覧ください。

また、そのコメントで指摘さてれいたテーマの本が発行されたようです。

本当にご回復されたのであれば何より喜ばしいことです。「奇跡の詩人」と同じ構図ではないか?ということが、どうか、私の杞憂でありますように。

満月をきれいと僕は言えるぞ(アマゾンコムへリンク)


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最終訂正 2011/9/26
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 関連記事はこちら。
 ●天羽氏から頂いていた文章(2009.07.18)
 ●「障害者になってよかった"ありがとう"」なんて言葉は、くそ食らえっ (2010.06.10)

2008.10.25

日本はオカルト大国なのか(追記あり2011/1/15)

先日、「1/4の奇跡」を検索していましたら、前年末、大変感銘を受けた「枚岡合金金具株式会社」の名前を見つけて、ショックを受けました。

http://hiraoka.keikai.topblog.jp/blog/100/10011115.html


「1/4の奇跡」と言ったら、

「全ての人は、インターネットとコンピュータ端末のように、
大いなる力(サムシング・グレート)と繋がっているのだ。
そして、障害者は不自由な代わりに、
その大いなる力を感じ取れる能力
(≒超能力)がそなわっているのだ。
だから彼らを大事にしよう。」

と、どこから突っ込んでよいかわからないオカルト的な妄想を垂れ流している山元加津子氏の宣伝としか思えない自主制作映画なのです。


なんで、こんな変なものを上映するのだろうといぶかしんで検索してみましたら、これまた残念なことに、オカルト界のドンとも言われる船井幸雄氏と繋がっておりました。
(オカルト界のドンとの表現は、"カルト資本主義(斎藤 貴男著)"による)


こちらが勝手に、枚岡合金金具株式会社さんを凄いと思い、そして勝手に失望しただけで、別に枚岡合金金具株式会社さんが私を裏切ったわけでもなく(そもそも私はただTVで拝見しただけという一視聴者にすぎない)、変質なさったわけでもなんでもないのですが、やはり「え~、がっかり」という言葉が出てきます。


私自身、宗教は(消極的な意味ではありますが)大事だと思っていますし、幻想小説やメルヘンも好きです。
でも同時に、論理的な考え方を持ち得ることによって、自分自身や周りの世界を正しく認識することができるようになった人間というものを尊敬していますし、その結果発達した知の集合である理科も社会も大好きです。
そして、合理的・論理的な考えは、正しく後世に伝えていかなければならないものだと思っています。


一人ひとりの個人の精神的支えや美意識や道徳といったものであるなら、どのようなものを持っていてもそれは心の自由ですし、思索を深め、芸術や哲学といったものに昇華できれば、人生や社会をも豊にするものになるはずです。

しかし、非論理的な精神論が、脳内を超え、外界を覆っている普遍的なものだと勘違いしてしまったらどうなるのでしょう。
船井幸雄氏をはじめとした人たちがその著書等で提唱しているものは、全体的で曖昧でいかようにも解釈でき、また厳しい検証を必要としないため、感情を揺さぶられているときに入り込まれると、この世のいろんものをかなり的確に言い当てられたような気がするのです。

本人たちはそうは思っていないかもしれませんが、やはりそれは異常なる外界認識(つまり妄想)であって、それを広めている人や団体はカルトであると考えても差し支えないと思います。


恐ろしいことに、船井幸雄氏の著書は、合理的論理的であることが期待されるビジネス書として分類され販売されています。
ということは、船井氏の提唱したり推薦するもの、波動(量子力学の用語に非ず)や医療、EM、そういったものが非論理的妄想のレベルではなく、ある程度の検証を得た、外界を正しく把握しているものだと判断し、受け入れている人もかなり存在するだろうと想像されるのです。

もし、一個人よりも大きな力をもっている企業(のトップ)がそれを信じ、妄想と現実を正しく認識できない状態のまま動いていったらどうなるのでしょう。
例えば長期保存用食品に、必要な防腐措置を取らず、食品に「ありがとう」といった声掛けだけで済ませたとしたら。。。


「まさかいくらなんでも、そこまでは。ハハ。」と笑った方がいるかもしれません。
しかし、船井氏をはじめとしたオカルト思想を聞いたり読んだりするにつけ、その思想を素直に信じ受け入れると、そう判断し実行する人が出てきても不思議ではないのです。
(EMのパンフレットには、EMの希薄液をエンジンにかけて、"不調がなくなった"や"癌が治った"と主張している人が載っていたように記憶しています)


もしかして、日本のビジネス界は、合理的科学的な世界観を捨て、精神論の時代、つまりどこから心理的宗教的問題でどこから理性的論理的な問題なのか区別をつけない時代に逆戻りしているのでしょうか。
企業の利益追求と社会的責任をどう整合させていくかという以前の問題だと思えてなりません。


科学とオカルトを区別できない企業、いえ、個人も含め一つでも一人でも少なくなることを願っています。
(私は、なんとか戻ってきました)

 
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簡単な用語説明


サムシング・グレート
筑波大学名誉教授の村上和雄氏が提唱する天理教の神様にヒントを得た概念。氏は「サムシング・グレートが遺伝子のスイッチオンオフを決定し生物が進化した」と現在の進化論を否定している。
ちなみに村上和雄氏のことを、ノーベル賞候補と紹介する人もいるのだが、ノーベル財団は誰がノーベル賞候補者になったかを公表していないので、実際に貰うまでは、「誰かが勝手にそう主張しているだけ」というレベルの話だという認識で構わないと思う。


山元加津子氏
石川県の養護学校教諭。年齢から推測すると、「木曜スペシャル」(矢追純一氏ディレクション)といった超常現象のTVを真に受け、まだ戻ってこれない人なんでしょう。
障害を背負った生徒たちに対する善意は疑いませんが、著書「本当のことだから」 は、TVやいろんな書籍から自分の妄想を発展・補強するものをあちこちからつぎはぎして論理飛躍と展開がなされており、正直読むのに苦労しました。
(2011年現在は単純な善意の方とは思えなくなりました。理由はこちらのコメント欄を参照のこと。 ただ、ご友人をずっと見舞うことはなかなか出来ることではないと思っています。もっともそれをアップして公開するのには全く賛成できません。)


EM
有用微生物群。琉球大学名誉教授の比嘉照夫氏が薦めているもの。私も信じて数年間やっていましたが、感覚的な結論としては、堆肥としては未処理の生ゴミを埋めた程の効果はありそう。つまりEMは入れても入れなくてもおんなじ程度で、主張するほどの効果はない。
それよりも、EMを信じている人の中には、風水を信じるようになったり、EM団子を川に投げ込めば水質浄化になるという調査結果がないのに信じる等、論理的思考を破棄してなかなか戻ってこない人がいるのが気になります。


船井幸雄氏
柔和な笑顔が魅力の、有名なおじいちゃん。 船井幸雄.com
でも、上記リンクを丹念に読んでいただければお分かりのように、怪しげな商品とか、わけのわかんない人を科学者兼ヒーラーとか呼んでいたりします。ありとあらゆるトンデモさんと繋がっているといっても過言ではない。


参考図書

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タイプミス訂正や文章推敲あり(最終訂正日:2008/11/19)

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2011/1/15追記

ここ数日、「1/4の奇跡」カテゴリーの閲覧数が多いなと思い、検索してみましたら、船井幸雄.comのサイトに、山元加津子氏がコラムを開始されたようです。

このカテゴリーの記事数を増やすのは本意ではありませんので、備忘記録のみ。

「みんなでひとつ命を生きていく」 http://www.funaiyukio.com/yamamotokatsuko/


問題ある理科教育として話題になった「水伝」のIHM社の講演会にも出ておられたようです。
「山元加津子さん講演会」 http://www.hado.com/event/201004/event-100403.html


水伝についての山元氏の無邪気な感想がちょろっと載っている文章。(船井幸雄.comより)
 > やはり、「大好き」の方が腐らないのを見たときに、1粒1粒のお米だって大好きは嬉しいのだから、私たちの細胞も「大好き」が嬉しくないはずがないと思いました。
 http://www.funaiyukio.com/shinjidai/

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「1/4の奇跡」問題 というカテゴリーを作りました。
続き記事は、こちら。(「1/4の奇跡」問題について 2009.07.17)

2008.02.04

「ニセモノの霊能力者」って何だ?

ものすごいカメですが、BPO(放送倫理・番組向上機構)問題になった江原氏を検索してみました。

検索で出てきた中に、「江原氏は本物の霊能力者か、偽者の霊能力者か」というテーマを扱っているページがいくつかあったのですが、(ホンモノの霊能力者とニセモノの霊能力者を見比べる方法等を、三輪氏か江原氏が言っていたらしい。論旨は人を不安にさせたり不愉快にさせるのは本物の霊能力者ではない云々。。)


あーーーー、


前提となる事実
【霊能力というものは存在しない】

 ・・・・ (少なくとも霊が実在するという納得できる証拠はないので、客観的事実ではなく脳内事実として認識されるべきであり、それを扱う霊能力というものも存在しない)

           ↓

【霊能力者と名乗っている人は、実在しない霊能力を持つと称する人である】

           ↓

つまり【ホンモノの霊能力者とは、嘘つき】

           ↓

その「ニセモノ」っていうと、正直者・・・・? 

           ↓

【「ニセモノの霊能力者」とは、正直者であるにも関わらず、「霊能力者」と嘘をついている人】で、、、、

           ↓

       あれ? (存在不可能)
 
 
 
まてまて。こういう経路も可能かも。

【霊能力者と名乗っている人は、実在しない霊能力を持つと称する人である】

           ↓

【ホンモノの霊能力者とは、客観的事実と主観的事実を区別できない人】

           ↓

その「ニセモノ」っていうと、客観的事実と主観的事実を区別できる人 

           ↓

そのクセ、有り得ない霊能力をもつと自称する

           ↓

【「ニセモノの霊能力者」とは、ペテン師である】
 
 
 
【まとめ】
ホンモノの霊能力者 ・・・・ うそつき もしくは 客観的事実と主観的事実を区別できない人
ニセモノの霊能力者 ・・・・ ペテン師

私の貧弱なノーミソで考えてましたら、こんな結果になってしまいました。 ^ ^; 
(どちらもあまりお近づきになりたくない方たちです)


・・・・・・と、TVをあまり見ないので、本当に発言があったかどうかもわからない、「本物の霊能力者、偽者の霊能力者」という言葉で遊んでみました。


        - - - - - - - - - - - - - - - - - -

もちろんファンタジーを始めとした虚構世界では、霊能力も霊能力者も、フォースの力を持つものも存在し得ますわ。(うっとり)



(ブログ内関連記事)

2007.01.30

捏造あるある

正月からこっち、「納豆ないない」で騒いでましたが、先週からようやく我が家の食卓も「納豆あるある」になりました。

で、新聞やネットでは、「捏造あるある」のニュースがわんさか。
納豆にダイエット効果、小豆に頭がよくなる、レタスには催眠効果、味噌にもダイエット効果、わさびに若返り、レモンにダイエット・・・・・。
まだまだ出てくるでありましょう。
(というか、まともなものが見つかれば、そっちの方がニュースになるような割合なんでは?)
 
このままもっと追求が進んで、「思いっきりテレビ」にも波及して、さらには超能力番組(犬の言葉がわかる能力者云々)や霊媒師が出てくるような番組も追求されて改編され、フィクションだと如実にわかるつくりにしてもらいたいですね。

フィクションは、現実という後ろ盾がなくても、作りがしっかりしていれば、十分楽しめるものですから。
 
 
 
余談ですが、一年ほど前、小学校の先生に、
「あるあるはマユツバですから、楽しんでごらんになる分には構いませんが、子どもたちの前では言わないほうがいいですよ」
とお伝えしたことがあり、そのときは怪訝な顔をされただけでしたが、その後も子どもたちの前で話をされていたようで、どうやら信じてもらっていなかったのが残念でした。


関係図書(いずれも未読)
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ
不思議現象 なぜ信じるのか―こころの科学入門←ちょっとぶ厚い(持っているが全部読んでいない)
超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ(上の本よりとっつきやすいらしい)

2006.11.20

「水からの伝言」を信じないでください & メンタルマジック

世の中には、マユツバな話があちこちに出回っていますが、その中に、「水からの伝言」というものがあります。

「水からの伝言」(略して水伝)とは、水に「ありがとう」と呼びかけると、キレイな結晶が出来て、水に「バカヤロウ」と呼びかけると、汚い結晶が出来るという話です。

そこから派生して、「ありがとう」と声をかけたご飯は腐らず、「ばかやろう」と声をかけたご飯は腐るという話もあります。


普通の、中学校程度の理科の知識でもわかるのですが、そういうことはないわけです。
言葉やそれを発する気持ち(心)を解し、それに影響を受けるのは、人間、せいぜい広げても他の高度な知能を持った動物、例えば犬とかブタだとか、そんなものだろうと思います。

例えば、私はムシなどが好きですが、彼らは決して、私の心情を理解してそれに反応を返してくれることはありません。
私が一方的に心を投影して、いろいろ考えたりするだけです。
それは、悲しくても事実なのです。


そう考えると、水からの伝言というものを信じる人などはほとんどいないものだと思うのですが、ところがどっこい。

波動測定器なるものを売りつけるために提唱する人のみならず、それに共鳴して、精神世界に浸ってる人が信じ、芸能人(ユーミンとか谷村新司とか柴田理恵とか・・・)もマスコミで宣伝し、本屋や図書館でも、水伝関係の本は自然科学に分類され、一部の学校の先生までもが、それを信じてしまったらしいのです。
お酒をまろやかにするという話で、「ありがとう」と書いたラベルを貼る、地酒店すらあるとか。。。


このような状況を憂慮された物理学者の方が、"「水からの伝言」を信じないでください"というページを作成されましたので、是非お読みください。
きっと、興味をもつ小学生にも読めるものだと思います。

 
「水からの伝言」を信じないでください
  田崎晴明氏(学習院大学理学部物理学科教授/理論物理学者)

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個人的感想なのですが、このようなニセ科学がはびこる遠因のひとつは、メンタルマジックを行うユリ・ゲラーのスプーン曲げとそれに対するTV報道ではないかと思います。

いえ、かく言う自分も、かなり長い時間、騙されていました。^ ^;;
スプーン曲げそのものについては、「あれ? スプーンというものは手でやれば簡単に曲がるじゃないか」と気が付いたのは、報道の約10年後。
動かなかった時計が動くようになった理由を明確に知ったのは、さらに10年後だったりします。

で、そういう超能力ブームを信じてしまった人たちがつくったのが、オウム真理教なわけですね。
ところが、オウム真理教の事件が起きても、マスコミでは、いまだにオカルトをもてはやした番組が流されているわけです。(細木氏とか超能力捜査とか)

今から約30年ほど前の、超能力ブーム、これをTV番組製作スタッフが本気で信じたのか、あるいは視聴率が稼げる娯楽番組として気楽に流したのかどうかはわかりませんが、これらの番組についての、率直な反省番組というものを流していただきたいと思っております。

ユリ・ゲラーのマジックについてはこちら
 (マジシャンの方のサイトの魔法都市の一ページ)

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