美術からみた人間の発達
酒井式描画指導法をいろいろ批判していますが、
じゃあ、本来の美術指導はどうあるべきなんだ? と考えるのが自然です。
具体的方法論については、
下にご紹介する方々にお譲りするとして
山崎さんのブログの記事の中に、
自分および子育ての経験から導き出した漠然とした結論と
おおよそ合致するものが
「美術からみた人間の発達」として掲載されていましたので、
それを参考に自分なりの意見を簡単にまとめます。
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【乳児~幼児頃】
感情の表現・自分の赴くままに書いたものが実際となって現れる喜び
【年長~小学生】
つくること、想像の喜び、その表現のよろこび
【小学校高学年~】
少し覚めたものの見方、客観性の拡大、見栄えへの関心
【中学生~高校生】
自我の確立、デッサンへの関心、技法の進歩
【高校卒業~大人~】
自己の確立、心の葛藤、ライフワークへの意識
出来栄えだけを重視した教育には、まったく意味はないと思います。
器用さで技法を表面上習得しても、「何を描いてよいかわからない」となり
また反面「描けない」というコンプレックスを抱いた人間を育てるだけではないでしょうか。
まず必要なのは、「何を描きたいか」「どう描きたいか」という心だと思います。
それを実現するのには、これだけの技術がいる、
人に理解してもらうためには、こう見せなきゃいけない
だから、その技術や構図などを身につける、という順番になります。
さらに、心を傷つけた教育では
その傷が芸術関係以外にも響く恐れがあるように思います。
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自分は、小学校の1年と6年にあった放課後の土曜教室に通った以外
特別に絵を習ったこともなければ
美術教育の理論も習ったことはありません。
ですから、専門家からみれば、少しおかしいところがあるかもしれません。
(というか、未熟者がえらそうにウンチクを垂れているんで、面映くて耳まで真っ赤になりそうです)
具体的方法はこちらを参考にしてください。
kid's art labo 幼児造形表現教育研究
oizumi's laboratory 大泉義一研究室
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