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2009.06.19

画面を見ないで描く

当ブログの酒井式描画指導法のカテゴリーに興味を示される方もまだまだ多いようです。

我が家では、幸いなことに酒井式描画指導法を採用している図工担任に出会わずに済みそうな様子でして、酒井式についての新たな体験談は提供できないのですが、最近、酒井式を思い出した事柄がありますので、話題提供をしてみたいと思います。


酒井式では、「対象物を見ないで描く」

ここで紹介するのは、「画面を見ないで描く」

全く逆の提案です。 お間違いないよう。

 - * - * - * -


子どもが受けてきた授業の中に、「画面を見ないで描く」というものがありました。

子どもの話によると、画面を見ることにより、どうしても入り込んでしまう、「記号による表現」を排除する狙いだということでした。
「記号による表現」とは、たとえば幼稚園児の頃からのお約束、のようなもの。
(これら記号は、たとえ対象物をじっくり見ていなくても、そう描きさえすればそれが何かを伝えることが出来ます)


その話を聞いて、自分も家で「画面を見ないで描く」を試してみたところ、いつもとは違った状況に気が付きました。
画面を見ないということは、自分の視線は対象物に集中します。
今までの何倍もの集中力をもって、対象物の姿を、立体を、色の加減を、感触をつかもうとするのです。

「徹底的な観察」です。

多分、これこそが、その授業の真の狙いなのでしょう。

 

対象物についての徹底的な観察。
これは、酒井式描画指導法にすっぽり抜け落ちているものです。

 

数年前、NHKの教育テレビで放送された酒井式描画指導法の授業風景では、教師が描く前に対象物を子どもたちに見させてはいましたが、結局は先生の号令にしたがって、その順番どおりに手をゆっくり動かしていくことになります。
所詮、対象物の観察がなくとも描けてしまうものですから、酒井式のそれは、単なる「見ているフリ」という位置づけでしかありません。


この「画面を見ないで描く」という方法は、授業に取り入れようとすると、その狙い通りに子どもたちが動いてくれなくて、特に低学年対象では、授業を成立させるのは困難であろうと想像します。

けれど、指導する立場の教師の方が体験するのは有意義でしょう。やったことのない方がおられましたら、是非お勧めいたします。

 

絵の技術のうまい下手ではなく、対象物の観察。
これも、絵を構成するひとつの重要な側面なのです。

 

(と、エラソーに書きました)

2016/1/1 補足

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